今年のバークシャー・ハサウェイの株主総会は、ウォーレン・バフェット氏の後を継ぐことになる人物の話を聞けるこれまでで最大のチャンスだったが、バフェット氏は土曜日、初めて、グレッグ・アベル氏が自身の後任として会社の投資についても責任を負うべきだと述べ、後継者計画をめぐる新たな疑問が浮上した。アベル氏は、自身が長年直接指揮を執ってきた公益事業に関する百科事典のような知識を披露し、終日バフェット氏と舞台を共にしながら、バークシャーが進めてきた鉄道事業や買収の可能性について掘り下げた。93歳の億万長者である同氏は、投資家に対し、自分が依然として聡明であることを示した。アベル氏は、長い間電気を点け続けることに全力を注いできたパシフィック・コープや他の公益事業会社の従業員に、送電線が山火事を引き起こすリスクが大きすぎる場合には電力を遮断することを考えてもらうには、大きな企業文化の転換が必要だと指摘した。また、BNSF鉄道は残念な結果を出したため、「コスト構造を正す」ことに取り組んでいると述べた。